コンサートの後に ル・カネトン(Le Caneton)
- ル・カネトン(Le Caneton)
- 住所:大阪市中央区上本町西2-6-23
- TEL:06-6761-1717
ホテルニューオタ大阪のメインダイニング、サクラでドミニク・コルビさんの下で働いていたシェフと、ソムリエさんが一緒に始めたレストラン&ワインバー。
鴨、フォワグラ料理を中心にカジュアルなフレンチが楽しめる。ワインバーも兼ねているだけあって、ワインもなかなか豊富。
関西フィルのチャイコフスキーのバイオリン協奏曲とブラームス交響曲 4番のコンサートのあと、エディーさんとどこかに食べに行こうと言う事で、Oishii!! 関西グルメ食べ歩きレビューで知って、かねてから行ってみたかっか、ル・カネトン(Le Caneton)さんへ。
まずはアミューズ。野菜を練りこんだグリッシーニ。プレーンは普通だが、野菜を練りこんだものは風味がしっかりしていて美味しい。この段階で期待が高まります。
食前酒はシャンパン。マグナムボトルからサービス。ひとつはコクのあるもの。もうひとつは中庸。どちらも知らないメーカーだけど美味しい。
コースもあるけど、魅力的なメニューから数種類選んで取り分けて食べることに。まずは前菜扱いで数品を選択。まずは自家製 パテ・ド・カンパーニュ(¥1050)
コクがあって、しっとりしていて美味しい。パテとしては今まで食べた中で有数。
白ワインはグラスで。私はサンセール。エディーさんはボルドーの白。共に、ソーヴィニヨン・ブラン 100。サンセールは香草の香り、固くてミネラルを感じる。ボルドーはフルーツの香りでコクがある。
次は、やはりここに来たら食べなくてはいけないフォワグラ料理から、フォワグラのテリーヌ(¥2730)を。質の良いフォワグラ。ねっとりと深みがあり、ほのかに効かされた酒の風味も上品。パリの、ラ・セールで食べたものに次ぐクラス。
ワインはここで、私が見知らぬシャルドネ。エディーさんがサンヴェラン。共に深みがありなかなか。
次は、ブーダンノワールと生ハムの春巻 林檎のピューレと(¥1890)。ブータン・ノワールの中身をパート・ブリックのような皮で巻いてある。サクサクの皮としっとりとしたブータンのコントランスが楽しい。ブータンも血の味が前面に出たものではなく、上品に仕上がっている。
ここから赤ワイン。ブルゴーニュの品揃えがなかなか良かったのでブルゴーニュから。
デュジャックのシャンボール・ミュジニ 2000 をオーダーしようとすると、オーナー・ソムリエの田代さんが、96 もありますよ。と言う事で、そちらを¥20000 でオーダー。
久しぶりに香り高いブルゴーニュ。赤い果実、フランボワーズの香り。味わいはしっかりしていて、まだまだ若い。アタックも強く、シャンボール・ミュジニーの柔らかさはあまり感じなかったが美味しい。
メイン扱いながら前菜としてオーダーした、皮パリパリの鴨ももコンフィ サラダ添え(¥2730)。これは秀逸。コンフィーとしては、今まで食べた中で一番美味しかった。他のメインと比較しても値段は安いし、絶対お奨め。パリパリの皮、塩味の効いたコンフィーは強く感じたシャンボール・ミュジニーとピッタリ。
メインとしてシャラン産仔鴨のロティ 蜂蜜エピス風味(¥3570)を。イメージは、アラン・サンドランスの鴨アピシウス。
しかし、出てきたものはジュ中心の軽めの仕上がり。肉の焼きあがりはパーフェクト。ジュも上品で美味しいが、いかんせん、塩が足りない。あとイメージしていた蜂蜜とエピスの強い味わいでなかったのも残念。肉とジュだけで食べさせる皿なので、その分、塩をしっかりして欲しかった。しかしながら、全体としては満足。
ここまで食べて、まだ食べられそうなのでスペシャリテを追加。シャラン産仔鴨とフォワグラのロティ(¥5250)。トリュフの香り高いソースと、これまたパーフェクトな火の通しの肉。フォワグラは蒸されたものだそうです。この料理も、個人的には、もう少し塩が欲しい。あと肉の料に対しソースが少し足りないのが残念ながら、肉とフォワグラを一緒に食べると素晴らしい出来ばえ。フォワグラもソースの一部と考えると納得。
まだ食べられそうだったけど、ここまでで。コーヒーと茶菓子を頂いて終了しました。
全体にオートキュイジーヌと言える料理を、そこそこの値段で食べさせてもらえるのはうれしい。また、ワインも市価の 2倍程度と許容範囲内です。
サービスは控えめながら、しっかりしているし、充分に満足できるお店で、また、利用したいと思いました。
尚、サービス料は取らず、コペルトとして¥525 がかかりますが、アミューズ、パン、そしてミネラルウォーター代金が含まれているので、お得です。
今度は、フォワグラや鴨以外も食べてみたいと思います。