2010 正月の料理 その1 〜元日の料理〜
今年の正月は一人でと言う話でしたが、昨年の年末に急遽、両親が元日は私の家で料理を作って欲しいとのこと。そこで 30日から仕込みをして用意をしました。
正月と言うことでシャンパンはボランジェの NV を。たまたま行きつけのワインショップで見かけたので購入しました。
久しぶりのボランジェはクリスマスのときのモエとは違い、パワフルで美味い。
前菜は生ハム、ハムのムース、鴨スモークの盛り合わせ。ハムのムースは後日レシピを掲載します。今回は盛り合わせなので掲載するレシピとは少し形が違いますが。
前菜の二皿目は定番の中村屋さんのスモークサーモンを。
今回は、ここのところパッとしなかったキングサーモンは外して紅鮭とアトランティックサーモンのみで。
魚はこれまた毎年、当社の税理士さんが送ってきてくださる伊勢海老を使ったものを。
立派な伊勢海老は元日まで二匹とも生きておりました。
これをクールブイヨンで茹で、ソース・ベアルネーズに裏ごしした海老のミソを合わせた物をソースとしています。
赤ワインは、Ch ソシアン・ド・マレの 04 を。最近のボルドーは若くても飲める様に作られているみたいで、昔ならもっと感じたのではないか?と思える渋みは全く無く、果実味が高く、深みもあり、少し土のような感じを受けますが、今飲むにはもったいないという感じです。
思っていたより渋みが少なく、酸も余り感じませんでした。あと 10年は待ちたい感じです。
メインは牛頬肉の赤ワイン煮。昔はミシュランの二ツ星だった、アンフィクレスのフィリップ・グルートのスペシャリテだったとか。
20代前半にまだロオジエが資生堂パーラーの上にあったとき、食べて感動した記憶があります。
これも後日レシピを掲載しますが、よく作っていた牛尾の赤ワイン煮と同じような感覚です。
マリネした頬肉を焼いて、野菜と共に赤ワインで 5時間煮込み、そのまま一日置いて、翌日、漉して、ブイヨンで肉を洗い、煮汁とブイヨンを合わせて煮詰め、漉して、あくを取りながら煮詰め、また漉す。この煮詰めては、あくを取って漉す作業を何回かして、肉とあわせて、さらに寝かし、当日、表面に浮いた脂をスプーンで削り、別途煮詰めた赤ワインとあわせ温め、肉を保温し、ソースを煮詰めて完成と言う代物。
ワイン代はそこそこかかりますが、肉は 1Kgオーバーでも¥6000 程度とステーキやローストと比べると安くつきます。
今回は、用意しておいたキノコをソテーするのを忘れたり、カネロニを別途茹でて、ヌイユの代わりにしようと思っていたのですが、これも忘れてしまいました。
ソシアン・ド・マレとは少しあわなかったです。期待していたタンニンがなかったせいでしょう。
まあ、そもそも煮込みには、あまり良いワインはあわないのでは、と個人的には思いますが。
エポワスとミモレットをチーズとして食べ、カサレッチョのヒロミさんが作ってくれたプティフールとコーヒーを飲み食後酒へ。
食後酒とあわせたシガーはベガス・ロバイナのユニコス。
食後酒は、ピノ・デ・シャラント、ペドロヒメネスのアモンティリャード、ピーターヒーリング、バニュルスなどを。
両親は満足して帰宅の途につきましたが、残された私は膨大な洗い物を見て疲れが出てしまいました。やはり洗い場に一人助っ人が必要ですね。
まあ、満足できる結果でしたのでよかったですが。